English / Japanese

研究内容

INKJET - 3D fabrication班

近年,設計用試作模型の作成技術であるラピッドプロトタイピング技術が精密な構造物の作成技術として,実用製品の製造や再生医療においても注目されてきている.これらの方法として現在,レーザー焼結法,光造形法などが主流となっているが,各々に装置の複雑さや,扱える材料の制限など課題がある.これに対し静電インクジェット現象では,単純な機構により微小量の液体を精密に制御して吐出でき,高粘性の液体も扱うことが可能という特徴がある.

静電インクジェット現象では,ノズル内の液体に電圧を印加することで静電力により微小な液滴を吐出する.吐出する液体に微粒子の分散液や合成樹脂の溶液などを用い,積層して描画を行うことで三次元構造物を作成することができる.本研究では,アルミナ微粒子の分散液を用い,その吐出様相,積層特性を把握することにより,精密な三次元構造物の作成を目指している.

図1 静電インクジェット実験装置  図2 吐出の様子

実験結果の一例として,1mm×1mmの正方格子を50回の積層により造形した構造物の一部を,測定し高さを可視化したものを下に示す.


図3 50回積層物

更新日: 2012/05/14 15:18:00