研究内容
INKJET - micro-coating班
電子写真(ex.レーザープリンタ)において重要な役割を担っている感光体ドラムは,円筒形のアルミを機能性液体に浸して作られています.しかしアルミ表面に塗布される膜は厚さ数mmであるため,大量の廃液が残ってしまい環境に優しくありません.そこで本研究では,液体で満たされたチューブと金属電極間に電圧を印加することにより,液体をスプレー状で吐出できる静電インクジェットを応用して成膜することを目指しています.静電インクジェットは図1のような小型で簡単な機構を用いるため,余分な塗液を削減できます.
スプレー状での吐出は液滴内での電荷反発により生じ,図2のように細かく分裂しながら拡散します.これを利用して図3のように,機能性液体をアルミ筒へスプレー塗布しました.今後はチューブの本数を増やすことにより,大面積を塗布可能な機構の作成を考えています.
図2 スプレー状吐出の様子 (チューブ外径375 um) (wmv形式 161 KB) |
図3 アルミ筒へのスプレー状吐出の様子 (wmv形式 3.77 MB) |
更新日: 2012/05/14 15:18:00