CHAIN

 CHAIN班では磁界中における電磁性粒子のチェーン形成に着目した研究を行っている.このチェーンは,レーザプリンタに用いられる二成分磁気ブラシ現像(図1)に使用されている.図2はチェーン特性の把握を目的とした実験の様子である.ソレノイドコイルが発生させる磁界によってチェーンを形成し,その長さ,剛性などの測定を行った.磁束密度,粒径などによる影響が実験結果より確認されている.また図3に比較を示すように,三次元個別要素法に基づく数値シミュレーションを構築し,実験によるチェーン観測に極めて近い結果を得ることに成功している.
 同様の実験を,より実機の現像系を模擬するために,トナーを混合した二成分でも行った.さらに,電磁粒子の高磁界中における挙動をより詳しく調査する目的で,超高磁界中におけるチェーン形成実験や,摩擦力と粘性抵抗力の影響を調べるため,油中におけるチェーン形成実験も行った.

図1 二成分磁気ブラシ現像



図2 チェーン形成実験 (Movie;7.71MB)

   

図3 観測動画(左 Movie;1.63MB)と数値計算結果(右 Movie;2.07MB

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